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​ツールの紹介

複言語・複文化ワークショップでは、言語マップ・関係性マップ・言語ポートレートの3つのツールを使って活動しています。

​言語マップ

言語マップは自分の言語経験を描くものです。自分の言語使用経験を可視化し、複言語・複文化を生きる互いの経験を共有することを目的にJMHERATで開発しました。


★縦軸
○ 場面欄には,親・きょうだい・恋人(または配偶者)・子供・学校/職場・友人・外(環境)・情報など、欄に加え、自分にとって大切な言語使用の相手や場面が描けるように自由欄を設けてあります。例えば、アニメ・音楽などを加え、そこでの使用状況を描くことができます。

★ 横軸
○ 横軸は子どもの場合、成⻑の時間軸を表します。
○ 何歳から書き始めるかは、各個人にお任せしていますが、子どもが自分の経験を描く場合は生まれた時から描いてもらうといいでしょう。覚えていない時期のことは親に聞いて描きこむといいと思います。大人の場合、日本を出て移動した時期から描く人が多いですが、日本国内の移動経験や異文化体験がある人はその時期から描いています。

最後に、自身の言語経験をきちんと振り返る手助けとして、大変だった時期や幸せを感じた時期に「大変/幸せ」ポストイットを貼ります。

言語マップ台紙リンク: 一般用  子ども用

​関係性マップ

現在の言語と人とのかかわりを描くものです。現在の人との関係性の視点で言語・文化体験を見直すこと
ができます。例えば、過去と比べて使用言語は変わらなくても、誰と何のためにことばを使うかが変化した等、
言語使用の中身や意味を見つめることができます。
マップの一番中心には自分を書きます。その外に描かれている3重の円は、内側から毎日、時々、たまに会
うという頻度を示しています。ポストイットにグループや人名を書き、実際に会う頻度を表す位置にそれを貼
っていきます。
言語マップ同様、言語と人を色で示します。
また、その人との心の繋がりの強さはマーカーの線の太さと種類で表します。
★ ポストイットの色
○ ポストイットに書かれた人が普段何語を使うのか、で選択

★ マーカーの色
○ 自分とその人は何語でコミュニケーションをとっているのか、で選択

★ 線の太さ・種類:人との心の繋がりの度合い
○ 強い場合・・・実線、太い
○ 弱い場合・・・点線、細い

※自分にとって特に大事な人は、ポストイットの周りをマーカーで囲みます。また、「こんな人がいたらいいな」と思う自分が望む人物を書いても構いません。その場合、言語が確定していなければ、色は黒を使用します。

関係性マップ台紙リンク: 一般用・子ども用 共通

言語ポートレート

Busch(2012) の言語ポートレートをもとに、当研究会で作成したものです。自分のからだの中にどんな言葉がどう存在するのか表現します。子どもたちは自然に文化的な影響も書き込みます。言語別に色は分けますが、色分けすることが目的ではありません。中には色分けできないと黒く書き込む子もいます。このように言語の関係だけでなく、文化との関係や志向、そして自分の将来的見通しなども表現できる自己表現活動です。言語マップや関係性マップと比べて、年少者も自己表現でき、短い時間で描くことができるツールです。

参考文献

Busch, B.(2012).The Linguistic Repertoire Revisited. Applied Linguistics, 33/5, pp.503-532. Oxford University Press.

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