JMHERAT 第18回セミナー
親と子の言語政策 ファミリー・ランゲージ・ポリシー
2022年4月2日(土)に第18回セミナーを開催いたします。
今年は親と子の言語の経験の意味づけや言語実践、そしてそれらの変化などを、プロセスを含め考えたいと考え、セミナーのテーマを「家族の言語政策(FLP=Family Language Policy )」にしました。言語政策は国だけではなく学校や教室そして家族にもあります。日本国外の日本につながりのある家族はどんな理由でどんな事情で子どもの使用言語や学校を選び、どんな言語の伸長を望んでいるのでしょうか。家族単位の言語政策をタイに住む家族を中心に、親と子の視点から考えます。
当日には参加できない方の場合、動画視聴のみへのお申し込みも可能です。
概要とプログラムは以下の通りです。
みなさまのご参加をお待ちしております。
参加申し込みフォーム:https://bit.ly/JMHERAT18seminar_application
参加費のお支払いは、①銀行振込(タイ国内の銀行口座)、②PayPal、③クレジットカード の3つからお選びください。詳しくは、「第18回セミナー参加費お支払いページ」をご覧ください。
2022年4月19日(火)追加情報:
セミナー動画視聴 申し込み受付を再開しました。
セミナ―終了後、新たに動画視聴を希望するお声がありました。また、もっと知らせたい仲間がいると
のお声もいただきました。そこで、改めて、動画視聴の追加お申し込みを受け付けることにいたしました。
※セミナーに当日参加された方、動画視聴のみとして事前に申し込みをされた方は、お申込みいただく必要はありません。
詳しくは、こちらをご覧ください。
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【プログラム詳細】
12:30 受付開始
13:00 はじめに
参加者紹介/本セミナー特集の趣旨
13:10 FLPとは(真嶋潤子)
13:25 アンケート調査報告
「タイで子どもを育てる家族の言語政策―子どもの学校選択に関するアンケート調査から」
14:00 参加者グループディスカッション1
14:20 休憩
14:30 子どもの言語政策
「タイで育つ子どもの言語政策―子どものエージェンシーに注目して」
15:05 親の言語政策
「香港で子どもを育てる我が家の言語政策―日本語・日本文化に拘った私と拘らなかった夫」
15:40 参加者グループディスカッション2
16:00 休憩
16:10 発表に対するコメント(真嶋潤子)
16:25 全体質疑応答
16:45 まとめ
全体まとめ(真嶋潤子)
今後の課題(JMHERAT)
17:00〜18:00 懇親会(オンライン・参加自由)
※プログラム詳細は、こちらからPDFでもご覧いただけます。
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【コメンテーター紹介】
真嶋潤子氏
大阪大学大学院言語文化研究科教授を経て、2021年より大阪大学名誉教授。母語・継承語・バイリンガル教育(MHB)学会理事。専門は第二言語習得、CEFRとその応用、外国にルーツのある児童生徒への言語教育。代表作は『母語をなくさない日本語教育は可能かー定住二世児の二言語能力ー』(編著,2019,大阪大学出版会)。また、通底する問題意識は社会的マイノリティのための言語教育にあり、近刊では『技能実習生と日本語教育』(編著,2021,大阪大学出版会)がある。本研究会の運営委員には先生の指導を受けた修了生が歴代在籍し、そのご縁から2016年9月第12回セミナーではコメンテーターを務めていただいている。
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【調査報告タイトル・報告者】
本セミナーでは、アンケートおよびインタビューを分析し、3つの調査報告を行います。
アンケート調査報告
「タイで子どもを育てる家族の言語政策―子どもの学校選択に関するアンケート調査から」
調査チーム:
松岡里奈(大阪大学日本語日本文化教育センター、保護者、JMHERAT)
久保亜樹(国際交流基金ベトナム日本文化交流センター、JMHERAT)
村木佳子(シラパコーン大学、JMHERAT)
常見千絵(泰日工業大学、JMHERAT)
2022年2月にタイで子どもの学校選択をした経験の持つ親を対象にした調査を実施し、タイ日国際家族84、日本人家族95、その他の家族10から回答が得られました。それぞれの幼稚園・小学校・中学校・高校の学校選択要因を、FLP形成の影響要因がまとめられた「FLPダイナミックモデル」(Curdit Christiansen and Huang, 2020)を使用して分析しました。発表では、タイ日国際家族と日本人家族の特徴に焦点を当てて報告します。
子どもの言語政策
「タイで育つ子どもの言語政策―子どものエージェンシーに注目して」
調査チーム:
千石 昂(タマサート大学、JMHERAT)
渡邉郁海(保護者、JMHERAT)
深澤伸子(JMHERAT代表)
語り手:ツムサターン賢人(高校1年)・ツムサターン恵生(中学2年)
昨年8月の親子WSに参加したツムサターン家の兄妹にことばの「経験」と「思い」を語ってもらい、子どもの言語政策を考察しました。また、ツムサターン家の母が書いたエッセイに表われたFLPと照らし合わせ、親と子の重なりと違いを見ました。発表では「FLPダイナミックモデル」を用い、子どもの言語政策形成の影響要因の特徴と、親のFLPの変容に影響した子どもの言語政策に注目します。
親の言語政策
「香港で子どもを育てる我が家の言語政策―日本語・日本文化に拘った私と拘らなかった夫」
発表者:堀内美穂子(保護者、日本語教師、補習校教師)
調査チーム:
藤井瑞葉(保護者、JMHERAT)
ツムサターン真希子(保護者、JMHERAT)
深澤伸子(JMHERAT代表)
昨年8月の親子WSに2人のお子さんと参加した香港の日×日家族の堀内さんにお話をききます。多文化多言語社会の香港で、日本語をはじめ子どものことばの教育をどう考えたのか。学校選択は何を重視したのか。気持ちの変化を含め語っていただきます。調査チームはインタビューから見えた堀内さんの言語を巡る思いと状況を「FLPダイナミックモデル」で整理し報告します。
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