2025年度オンライン複言語・複文化WS終了報告「気になるあの子はどんな世界で生きているんだろう?ー他者との関係性から見る世界ー」(202512-202602onlineWS2025)
- 2月8日
- 読了時間: 5分
2025年度オンライン複言語・複文化ワークショップ
見つめよう子どもの姿、考えよう子どもの現実
気になるあの子はどんな世界で生きているんだろう?
ー他者との関係性から見る世界ー
昨年度から始まった、オンライン複言語複文化ワークショップですが、今年度は初めて、一つのツールを用いたワークショップを、時間帯を変え、年度に3回開催するという試みをし、今回は関係性マップ活動を行いました。日本を含むアジア、ヨーロッパ、北米など各地で活躍する実践者や親たちが参加し、自分の関係性マップを作成した後、自身の子どもや支援などで関わる「気になるあの子」の関係性マップを描き、それを関係性の視点から捉え直し、自分がその子どもにできることは何なのか考え、語り合いました。
実施日時:
第1回 2025年12月 7日(日)13:00-15:00(日本時間)
第2回 2026年 1月25日(日)17:00-19:00(日本時間)
第3回 2026年 2月 8日(日)10:00-12:00(日本時間)
参加者数:
第1回 6人(日本・香港・ニュージーランド・ドイツ)+運営委員5人
第2回 5人(日本・タイ・ドイツ・フランス)+運営委員6人
第3回 10人(日本・タイ・アメリカ・カナダ・メキシコ・ニュージーランド)+運営委員6人
■ワークショップの概要
15分 | イントロダクション 挨拶・参加者紹介など 「複言語・複文化」について知る |
4分 | 関係性マップの作り方説明 |
30分 | 「関係性マップ」活動
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40分 | 子ども/気になるあの子の「関係性マップ」活動
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10分 | 全体共有 |
15分 | まとめ |
親睦会(自由参加) |
※関係性マップについてはこちらをご覧ください。


子ども/気になるあの子の関係性マップ活動では、その子どもの関係性が浮かび上がったことによって、自然と語りたい気持ちになり、時間がいくらあっても足りないほど語りが生まれました。また、中には、自分が関わる場以外での子どもの関係性がわからず、「描けない」という経験をされた方もいます。その経験を持ち帰った自分は今後どうしていくのか、各自の実践や構えに変化を起こす契機となっていたようです。
ここで、参加者の感想の一部を紹介します。
▶ワークショップ全体を通じて
「関係性マップが描けない」ことも気づきである。これが一番印象深かった一言でした。その子の全ての世界を見なければいけないわけではなく、支援者である自分はその子の全てを見ることはできないのだ、という大前提を忘れてはいけないなと思いました。(第1回・支援者)
(気になる子どもの)関係性マップの「こんなつながりがあったらいいな」のところに書いた人は、私自身がそういう人になりたい、もしくは、そういう環境を作りたい、という思いの表れなのかもしれないと思いました。私は、補習校で関わっているAくんに「Aくんの『好き』を共有できる友達」がいたらいいなと書いたのですが、今後子どもたちと関わる中で子どもたち同士がそんな関係性を気づけるような工夫をしていきたいと思いました。(第1回・支援者)
あらためて、人との関係のうちに言語が存在しているのだということを感じました。また、人それぞれいろいろな言語、生活背景を持っていること、例えば同じ授業を受けている子どもたちでも、それぞれの子がそれぞれの背景と共にことばを学んでいることを忘れないようにしないといけない、と心新たにしました。(第2回・支援者/親)
他の方からのコメントや質問から、私が今回扱った「あの子」について、両親との関係性が希薄であることが可視化されました。学校の中での関係性や両親との関係性は知っていることが多かったのですが、それ以外の人との関係性がほとんど思い浮かばず、自分が一場面からのみ見てい他ことに気付かされました。(第2回・支援者)
今教えている子供たちにとって補習校という存在が日本語を使う数少ない場所で、貴重な時間を一緒に過ごしているんだと実感できた。こどもたちが日本語を学びたい、もっと話したいと感じてもらえる先生になりたい。意味も仲介の能力の育成…対話し、問題解決ができる人になってもらいたいというのは、まさに自分が日本語教師として目指していることだと再認識でき、それは子どもに対しても同じだと気付くことができた。(第3回・支援者)
関係性マップの可視化を通して、子どもが家族や友人、教育・社会環境から受ける言語刺激が、言語獲得や心の成長に大きく関わっていることを具体的に捉えることができました。さらに、子どもの言語は環境だけでなく、大人の態度や信念とも密接に結びついていることを再確認する機会となりました。(第3回・支援者/親)

今回は、同じ関係性マップというツールを用いたワークショップを3回連続で行ったことによって、運営側としてもその都度反省を生かして、ワークショップの改善に注力しました。また、第1回の参加者がその後に運営委員に加入するといったことがあり、常に新たな展開を生んだワークショップとなりました。詳しくは、別記事に掲載予定です。
オンラインワークショップは、2026年度も続ける予定です。また次回のワークショップで世界の皆さんとお目にかかれることを、楽しみにしています!
JMHERATオンラインワークショップチーム




