第2回日本部会ワークショップ
語ってみよう、私たちの日本生活
ータイにつながる家族の居場所ー
この記事は、2023年10月29日に行った日本部会としての活動の第2回関係性マップWSの詳細な報告として、参加したメンバーによる気づきと想いの記録です。
第2回日本部会WSの一本目の終了報告はこちら
※参加者(仮名):
・ホームディー夫婦(夫:ベンツ(タイ)・妻:りり(日本))
・千葉夫婦(夫:まさき(日本)・妻:オーイ(タイ))
りり:太い線が、家族以外の日本のエリアに増えていきますように
ー私たち夫婦が日本に生きる意味ー
夫の関係性マップを見て、夫の日本での生活の様相を理解できたように思います。夫が、日本の中で、自分が関わりたいと思える人・場所が増えていくことを切に願います。ちょうど第2回WSが終わってから、夫が胸を躍らせるような仕事の話が入りました。自分を必要としてくれるような場が新たに生まれ、また今度関係性マップを描くと、少し変化があるだろうと思います。太い線が、家族以外の日本のエリアに1本でも増えていきますように。
WSでオーイさんのマップを見た時に、私たちは改めて、現在の夫の境遇とオーイさんの境遇が似ていると確信し、一度実際に会って関係性を深めたいと思いました。そこで、第2回WSの2週間後、私たち家族は車で約3時間かけて千葉家族に会いに出かけました。いざ対面すると、関係性マップ活動を通して互いの背景知識はあったものの、少しぎくしゃくしました。ですが、だんだん打ち解けてきて、互いの話をタイ語と日本語を織り交ぜて楽しく語り合い、交流ができました。日本部会の活動や、私たちの存在・私たちとの関係性が、千葉夫婦の力になれたらいいなと思います。
子どもがいると、夫婦の会話はどうしても子どもの話ばかりになりがちで、夫の心の声を聴くことが減ってしまっていたことを反省しています。ですが、第1回言語マップ活動、第2回関係性マップ活動が、夫の気持ちを開放し、互いに理解を深める機会になりました。そして、夫の新たな仕事の展開や、千葉家族との関係性の深まりによって、私たち夫婦が「日本に生きる意味」を感じることができました。誰かの力になれることは、生きる力につながる。こう感じている「今」です。
ベンツ:息子とタイ語で話す自信がついた僕
จากเป็นคนที่ไม่ค่อยเผยความรู้สึกของตัวเองให้ผู้อื่น ก่อนที่จะเข้าร่วมกิจกรรมนี้ได้มีการเขียนแผนผังความสัมพันธ์กับภรรยา ระหว่างที่เขียนได้แชร์สิ่งต่างร่วมกัน ทำให้เข้าใจซึ่งกันและกันมากขึ้น นอกจากนี้ยังคุยเรื่องอื่นๆนอกจากเรื่องลูกก็ดี การใช้ชีวิตก็ดี ทำให้รู้สนุกและมีความสุข และคิดว่าเป็นสิ่งที่สำคัญอย่างนึง จากนั้นเข้าร่วมเวิร์คช็อปครั้งที่2 พอได้พูดคุยกับครอบครัวBแล้ว รู้สึกว่ามีอะไรที่คล้ายกันอยู่หลายอย่าง จึงรอยากไปพบเจอกับครอบครัวB และได้เป็นเพื่อนกันเพื่อปรึกษาเกี่ยวกับการเลี้ยงบุตร หรือ การใช้ชีวิตในญี่ปุ่น ทั้งนี้ต้องขอบคุณสำหรับคำแนะนำต่างๆ เพราะคำแนะนำเหล่านั้นทำให้ผมกล้าที่จะคุยภาษาไทยกับลูกมากขึ้น หากเข้าร่วมเวิร์คช็อปในครั้งต่อๆไป คิดว่าน่าจะเป็นผลดีต่อพัฒนาการของลูกแน่นอน
私は元々自分の気持ちを伝えないタイプですが、まず、WSに参加する前に妻と一緒に関係性マップを書きながら、妻と自分の関係性マップを共有したりしたので、お互いにちゃんとわかるようになった上で、子供の事や生活の事以外について話ができて、楽しくて幸せでした。それは大切な事の一つだなと思いました。WS2回目に参加して、B家族と話し合いますと、いくつか共通点がある気がしましたから、会いに行きたい気持ちになりました。友達になって、子供の育て方や日本の生活などについて相談できたらいいなと思います。運営の皆さんには色んなアドバイスをして頂いて、心より本当に感謝しております。そのおかげで、息子と前よりもっとタイ語を話す自信がつきました。これからWSに参加し続ければ、子供の発達に対していいことだと思います。
まさき:妻の本音が聞けたワークショップ
タイで暮らしていた今までは、自分が外国人で異文化に触れていた自覚がありましたが、それは日系会社というコミュニティがあり、そこには日本語人(日本人)もいたので困ったら聞ける環境でした。会社仲間と飲み会やゴルフといった日本(仮)の暮らしができていました。今になって考えてみると同じ異文化ですが、度合は大きく違うので妻の気持ちは分かっているようで分かっていませんでした。タイ人みんな同じ境遇とは限らないですが、妻B、夫Aが共に感じていた国の違いによる劣等感みたいなものもあり、積極的になりにくいのだと思います。日本に馴染んで言葉も文化も理解ができたり、居場所や仲間ができると、人との距離が変わってくると思いますので、私はその機会を増やしてあげたいと思いました。
WSで良かったことは自分を振り返ることで整理ができ、普段夫婦で話さない内容を発表して、本音が聞けたのがGoodでした。
運営委員A:タイに縁のない私が参加する意義
-大多数の日本人の視線を持ち込める存在-
自分のこと
私は、自分自身がフランスに段階的に移住していく途中で、同国では現地語能力が相当低い言語弱者です。そのような生活経験は成人してからは初体験です。そのため私のフランスでの立場は、日本部会参加者の皆さんの姿と重なる部分も少なくなく、日本部会参加者の皆さんに、より共感を持てる素地になっているように感じています。一方、自分の場合は仏語に堪能なパートナーがいて、自分達が守らなくてはいけない幼い子ども等もいないので「楽さ加減」で言えば、自分たちの方が断然楽なはずだと思うので、安易な比較はできない、という意識もあります。
運営委員としての自分のこと
私自身は日豪米での生活が長く言語的にも日英語と初級程度の仏語話者で、タイのことはほとんど何も知らずにJMHERATに参加したことから、「タイの言葉や感受性、文化、社会などあらゆる知識が限りなく0に近い自分」を毎回意識しながら、日本部会の活動に参加しています。そんな自分が「タイに繋がる在日の家族への支援」を目的とする日本部会にいる意義は何でしょうか?
それは、日本で生活する限り「タイのことを知らない大多数の日本人」に囲まれての生活が当たり前だという現実に鑑みて、その大多数の日本人の視線・視点を持ち込める存在なのではないか、と考えます。トランスナショナルな生き方に慣れてしまった私の視点は、もちろん大多数の日本人とは違うでしょうが、「タイ語・文化を知らない」ことにかけては同じだと言えるので、そういう立場から参加していくことが、私にできることだと思っています。その一方で、タイ語がまったくわからないままでは、ダメなお荷物だな、との意識もあります。タイ語を学びたいと思う一方、しかしその前に仏語も学ばなくては、と気持ちがわさわさしています。
参加夫婦のこと等
日本部会では、ご参加両夫妻の四名の皆さんの、それぞれの伴侶に対する愛情、信頼、配慮、また子どもへの強い愛情にずっと感動しっぱなしです。日本部会に出ると、皆さんのいろいろな苦労のご様子を聞いて「がんばれ〜〜」という思いも強くなるのですが、それ以上に、とても温かい感情に包まれます。しかし、すべてのカップルが、この両夫妻のような強い信頼関係や建設的で理知的な態度を持っているとは限りません。むしろ、それはかなり少数派かもしれません。そう思った時に、どうすればどの家族も「交流を通じて皆で前に進んでいく」ことが可能になるだろうか、に思いをいたしています。
とは言え、まだ始まったばかりの日本部会。現在ご参加の両カップルの皆さんと、しばらくいっしょに学ばせていただければ幸いです。長続きするよう、風通しの良い(=コミュニケーションが楽にできる)関係・環境を皆さんでこれからも作っていければすばらしいですね。
関係性マップについて
今回も関係性マップによる、人間関係性の「見える化」機能は、鮮烈だと感じました。あるいは「モヤモヤ何となくは気づいていたがやっぱり掴めていなかったこと」を明確化させる力、でしょうか。「この部分に良い人間関係がほしい」ということがタイ人パートナーのお二人の図でくっきり浮かびあがったように感じました。
部会の今後のこと
現在、二組の日タイカップルさんと行っているような活動(あるいは他の活動)が参加者の生活を質的に豊かにしていくことができるものなら、そのような活動をより多くの方が容易に実践していけるようにするにはどうすれば良いのか、これについても今後皆さんといっしょに考え続けていきたいです。
運営委員B:出会いは連鎖する
日本に住んでいるからといって日本語が使えるようになるわけではない。ことばは関係性があってこそ、広く深くなっていくものだということを感じました。
私は約8年タイに住んでいましたが、日常挨拶程度のタイ語しか話せず帰国しました。なぜ、8年もタイに住んでいたのに、タイ語が話せるようにならなかったのか、なぜその前に住んでいたインドネシアでは、インドネシア人と間違われるくらいインドネシア語が話せるようになったのか。その答えは、現地で築いた人間関係だったのではないでしょうか。インドネシアでは仕事だけでなく、趣味でインドネシア人と一緒に過ごすことが多く、その楽しい場を通して、インドネシア語やインドネシアの文化・慣習などを学び深めていったと感じています。そして一つの出会いが次の出会いを生むというように、出会いは連鎖するものだと感じています。
今回、このワークショップを通して生まれた出会い、その連鎖が続けばいいな、そのお手伝いをできるといいな、と考えています。
オブザーバー※:一緒に考え一緒に乗り越える場
※当時はオブザーバーですが、この回をきっかけに運営委員になりました。
หลังจากได้ฟังเรื่องราวจากผู้ที่เข้าร่วมกิจกรรมในครั้งนี้แล้ว ดิฉันมีเรื่องที่รู้สึกสนใจมาจนถึงตอนนี้ 2 เรื่อง คือ การที่คุณพ่อคุณแม่ใช้ภาษาไทยซึ่งถือว่าเป็นภาษาที่มีผู้ใช้ไม่มากนักในสังคมญี่ปุ่นกับลูก และ ความสำคัญของการได้มีเพื่อนเป็นคนประเทศเดียวกันขณะมาใช้ชีวิตในต่างแดน
เรื่องแรกคือ ดิฉันได้ยินว่า หลังจากได้เข้าร่วมกิจกรรมนี้แล้ว คุณ ベンツ สามีคนไทยก็พยายามพูดกับลูกตอนอยู่นอกบ้านเป็นภาษาไทยมากขึ้น การที่คุณพ่อพยายามอย่างมากเพราะอยากให้ความสำคัญกับการเรียนภาษาของลูกเป็นสิ่งที่ดิฉันรู้สึกว่ายอดเยี่ยม และน่าชื่นชมมากเลยค่ะ สำหรับสังคมญี่ปุ่นแล้ว ภาษาไทยอาจจะเป็นภาษาที่ยังมีคนใช้ไม่เยอะนัก ทำให้เมื่อพูดภาษาไทย ก็อาจจะโดนคนรอบข้างมองด้วยสายตาแปลกๆ แต่ดิฉันก็หวังว่า ในยุคที่มีโลกมีการแลกเปลี่ยนวัฒนธรรมเป็นเรื่องปกติเช่นตอนนี้ ผู้คนในสังคมจะค่อยๆ เปิดใจ และพยายามเข้าใจถึงเรื่องความหลากหลายทางภาษาและวัฒนธรรมให้มากขึ้นค่ะ
นอกจากนี้ กิจกรรมในครั้งนี้ยังทำให้ดิฉันรู้สึกถึงความสำคัญของการมีเพื่อนเป็นคนประเทศเดียวกันเมื่อมาใข้ชีวิตต่างแดนด้วยค่ะ การปรับตัวให้เข้ากับวัฒนธรรมประเทศต้นทางไม่ใช่เรื่องง่ายเลย ดังนั้นการได้พบเจอกับคนที่มาจากประเทศเดียวกัน ได้แชร์ความรู้สึกนึกคิดหรือเรื่องกลุ้มใจที่กำลังเผชิญอยู่เป็นภาษาเดียวกันได้ ก็น่าจะทำให้สามารถใช้ชีวิต และเลี้ยงลูกที่ต่างประเทศได้อย่างอุ่นใจมากขึ้น ถึงแม้ว่าในครั้งนี้จะยังไม่มีโอกาสได้ฟังเรื่องราวจากคุณ オーイ (ภรรยา) เองโดยตรง แต่ดิฉันก็หวังเป็นอย่างยิ่งว่า กิจกรรมนี้จะเป็นเสมือนพื้นที่ที่ทำให้ผู้คนได้มาพบเจอ มาช่วยกันขบคิดหาทางออกเกี่ยวกับเรื่องที่แต่ละคนกำลังเผชิญอยู่ และเป็นกิจกรรมที่มีประโยชน์ต่อครอบครัวเชื้อสายไทยที่ใช้ชีวิตอยู่ในประเทศญี่ปุ่นค่ะ
今回参加者のお話を聞かせていただき、今でも印象に残っているのは、日本社会における継承語としてのマイノリティ言語の使用実態と、海外生活での同国人の存在の2つです。
まず、ベンツさんが、この活動に参加して以来、家の外でもタイ語を使用する機会を増やそうと努力していると聞いて、お子さんの言語習得を重視するため、一生懸命努力しようとしている姿は、とても素晴らしいと思い、尊敬しました。日本社会からタイ語のようなマイノリティ言語は変な目で見られているように感じることはあるかもしれませんが、世界が当たり前のように文化交流できる時代になってきた今だからこそ、社会の人々が少しずつ心を開き、言語・文化の多様性をより理解しあえたらいいなと思いました。
また、この活動のおかげで海外生活での同国人の存在の重要性を改めて実感しました。他国の文化に適応することは簡単なことではないので、同国人同士で同じ母語で自分の思いや悩みを共有する場や存在があれば、海外でより安心して子育てや生活ができるだろうと思います。今回は、オーイさんの方にまだお話を直接お聞きできず、残念に思いますが、今後この活動が、みなさんの抱えていることを一緒に考えて一緒に乗り越えようとするステキな出会いの場として、多くの日本に在住しているタイにルーツをもつ親子の役に立つことを祈っています。