日本部会 第一回 語り場
อีเว้นต์ครั้งที่ 1
教えて!あなたの”当たり前”
บอกหน่อยสิ! เรื่องไทยๆ ของเธอ
-タイの小学校はこうだったんだよ!-
โรงเรียนประถมไทยก็เป็นอย่างงี้ยังไงล่ะ
日本部会は、日本で暮らす、タイにつながる子どものいる家庭を中心にしたコミュニティ作りを念頭に、2023年6月に立ちあげました。ここまでの一年余りは、日本在住の運営委員らを中心に少人数で、ワークショップ他の活動を行ってきました。今回の語り場1は、そんな日本部会が、今までの活動で学んだことを生かして、コミュニティの幅を広げ、深めていこうと、初めて参加者を公募して行う公開イベントです。日本部会の活動に初参加の方、運営委員等を含めて総勢13人での実施となりました。
この報告では、当日の流れ、活動内容や参加者の感想をご紹介します。
◆「語り場」活動の概要
日時:2024年8月31日(土)日本時間10時~11時40分(懇親会 11時40分〜12時10分)
参加者:タイ人ママ 三名、タイ人妻 一名、国際結婚夫婦 一組(タイ人パパと日本人ママ※1)、タイの高校で働く日本人 一名
運営側:日本部会運営委員 六名、JMHERAT代表
会場:Zoom
使用言語※2:タイ語、日本語
※1 日本人ママは運営委員
※2 タイ語を中心に、タイ日バイリンガルで進行。司会は、タイ人運営委員がタイ語で行った。また、別の運営委員が、その日本語訳をチャットに流し、タイ語がわからない参加者の理解を支援。さらに日本語の発言は司会が逐次タイ語に通訳。
◆「語り場」活動の流れ
10:15 | 開始 *司会挨拶、代表・運営委員・参加者自己紹介 *代表挨拶 |
10:35-10:55 | タイの小学校プレゼンテーション |
10:55-11.15 | ブレイクアウト・セッション *二つのグループで自由会話(タイ・日本の小学校、日本での子ど育て、など) |
11:15-11.30 | ブレイクアウト・セッションでの対話の全体共有 |
11:30-40 | 本日のまとめと連絡 |
11:40-12.10 | 懇親会 |
◆当日の活動の様子
冒頭からいきなり想定外!和気藹々のおしゃべりが自然発生…
「自分が経験したことなら、よくわかっているので簡単に教えられる」わけではなく、
実際は、説明を届けたい相手の経験や、その相手にとっての「当たり前」も理解していないと難しい。
当日は初参加者が多数(五名)いたにも関わらず、イベント開始早々、タイ語中心の全体でのおしゃべりが自然に発生していて、いきなり進行予定から外れて始まりました。運営的には焦った一方、皆さんのリラックスした笑顔が印象的で、こういう時間こそ大切だ、と思われる想定外の展開でした。ここで敢えて皆さんのおしゃべりを止めて、予定通りに司会挨拶、代表・運営委員紹介等へと急がなかったことは、和気藹々とした雰囲気の「語り場」創出のためには正解だったのかもしれません。
その後、予定より少し遅れて、各自、タイ語または日本語での自己紹介、さらにJMHERAT代表による、日本部会やこれから始まる一連の「語り場」活動の趣旨説明などへと移っていきました。
「語り場」活動では、日本人がタイ人の親御さんに「日本のことを教えてあげよう」というだけではなく、日本人がタイのことを知ることも必要だ、知りたい、という視点、また、一口にタイと言っても、実は同じタイの中でもいろいろ違ったことが多い、そういうこともまず日本人が学んでから日本のことをタイ人に教えるという双方向の学び合いが大切だという考えが代表から述べられました。また、小学校の様子や小学生の生活などは、学校についての各自の考え方の根っこにあるにも関わらず、あまりに当たり前すぎて、語ったり省察したりする機会がなかなかない、ということにも触れられました。今回の語り場1で取り上げる、タイの小学校の「当たり前」なこと達は、次回の語り場2以降で、日本の小学校について学び、気づき、考え、語るためにも大切なのではないか、という文脈の中に位置づけられたところで、次のタイの小学校についてのトークとなりました。
あえて振り返ってみると、本当にいろいろな側面があるタイの小学校事情
:「それは、タイも日本も同じ!」、「え?同じタイなのにそんなに違うの?」
トークは、タイの小学校、小学生の生活についてのいろいろな写真を満載したスライドを皆で見ながら進行、引き続きタイ人運営委員Bが担当しましたが、他のタイ人参加者も、次々に自分たちの小学生時代について回想し、語る中で進められました。
トピックが多すぎて、ここではそのすべてに触れることはできませんが、たとえば、タイのいろいろな小学校の間の違い(公立vs私立、バンコクvs地方、共学vs男女別学)、校内施設(校舎、教室、トイレ…)、服装(制服、民族服、体育服、特別な日の服装…)や頭髪などに関する規則、通学方法(親による送迎、乗り物…)や校門での挨拶、いろいろな朝ごはん、教科ごとの勉強や教室など、休み時間・放課後の過ごし方等々でした。
タイの小学校についての話は、各自が自分の経験を元にしたものでもあり、活気があり盛り上がりました。そして、日本人も含めて、それぞれの小学生時代を楽しく思い出しながら比較したりしているようでした。
また、タイの小学校についての情報を共有する中で、実は同じタイの中でも、学校によってかなり違っていることもあり、タイ人同士の間でも互いの学校についての学び合いがありました。
タイの小学校トークの後は二つのグループに分かれ、ブレイクアウト・セッションで引き続きタイの小学校などについての語らいを続けた後、グループでの話を全体で共有しました。
タイの小学校について幅広いトピックで語ることが、今後、日本の小学校について考えるヒントにもなり、両国間のいろいろな違いや、どんな面での違いや問題がありそうなのか、などということを考える準備をしたり、視野を開いたりするきっかけになっていければ、と感じた今回のイベントでした。
<自分が経験したこと、自分の小学生時代のことなら、よくわかっているので、簡単に教えられる>ではなく、実は説明を届けたい相手の経験や、その相手にとっての「当たり前」をもよく理解できて、初めてより深い相互理解が生まれるのかもしれません。
子育てのため、そして、学校生活や勉強がうまくいくために大切なことって何?
小学校に入る前の「楽しい」や「つまらない」だってじゅうぶん手がかり…?
ブレイクアウトセッションの中で、参加者のお母さんの中から出てきた疑問がありました。日本では、子どもは6歳まで遊ばせろというが、タイではもっと早くから勉強させないといけないという。親はいったいどうするのが良いのか?というものでした。
それに対し、今回の語り場のまとめの中では、学校に入るまでの遊び、体験、人との関係が、学校の勉強という意味も含めて、子どもが「賢く」なるためのいちばんの基礎・基本ではないかというJMHERAT代表のコメントがありました。そして、今回は小学校の話だったが、今後はタイ・日で学校に入る前の子ども達がどんな遊びや経験をしているのか、学校のシステム以外のところにある ”楽しかった/つまらなかったこと” などについても深めていきたい、というむすびの言葉で締めくくられました。
その後の懇親会も、和やかに打ち解けた気分で進みました。そこにいるメンバーが心を開いて、ただ「いる」ことができるようなコミュニティを作るためには、懇親会のような機会も、あらかじめ準備された活動プログラム内容に並ぶ、車の両輪のように思われました。
運営上の課題など
今回のイベントについては、いい活動なので頻繁に行ってほしいという声があった一方、子どもがまだ起きている時間帯は、落ち着いてイベントに参加するのは難しそうな方もいて、できるだけ多くの参加(希望)者の方々に来ていただける日時設定の難しさがあらためて感じられました。また、初参加者の中には夫婦・カップルでの参加がなく、日本人ママもいなかったこと、そして、初参加のパパがタイ・日本人ともになかったことなども、多様性のあるコミュニティ作りのための今後の課題です。さらに、会の冒頭で想定外の時間ロスなどもあり、ブレイクアウトセッションの時間が短くなったので、次回は参加者が互いに語り合える時間をもっと取れれば、参加者の皆さんにとっても一層意味のあるイベントにしていくことができそうです。
◆参加者からの感想の紹介
▷今回の活動が楽しかった/楽しくなかった理由
ได้รับฟังข้อมูลและความคิดเห็นของแต่ละท่านซึ่งบางมุมเป็นสิ่งที่เราไม่เคยนึกถึงมาก่อน(今まで自分で考えたことがないような情報や、他の参加者の皆さんの意見を聞けたから)(タイ人妻D)
ได้พูด ได้ฟัง ได้รับรู้ประสบการณ์ที่แตกต่างจากที่เคยเจอมากได้ความรู้ใหม่ๆมุมมองหลากหลายทั้งภาษาไทยและภาษาญี่ปุ่น คือดีมากได้ฝึกทักษะการพูดและฟังไปด้วย ได้รู้ว่าคนญี่ปุ่นพูดไทยฟังไทยได้เขาพูดประมาณไหน(自分が経験してきたことと違う経験をタイ語や日本語で話したり聞いたりすることができて、いろいろな観点から新しい知識を得ることができました。話す・聞くスキルも練習できて、とてもよかったです。また日本人がどのようにタイ語を話したり聞いたりすることができるのかについても知ることができました)(タイ人ママC)
夫にとっての当たり前をまた新しく知ることができたから。髪型の話になったときには、夫が小学校のときの自分の写真を見せてくれた。校則が厳しかったし守らないといけなかった、男子校だから特に厳しかったんだと思う、などマイクをミュートにしながら私に横で色々教えてくれたから。(日本人ママF)
▷今回話したことで、家族にも共有したいと思ったこと(+その理由)
วิธีไปโรงเรียนที่แตกต่างกันของเด็กนักเรียนประถมไทยและญี่ปุ่น เพราะค่อนข้างมีความแตกต่างกันมาก พ่อหรือแม่ที่เป็นชาวไทยอาจต้องปรับตัวเยอะ(タイと日本では、小学生の通学方法がかなり違うので、タイ人パパ・ママはうまく適応しなければなりません)(タイ人妻D)
1. โรงเรียนญี่ปุ่นกับไทยต่างกันมากโดยเฉพาะชุดแต่งกายที่ไทยมีหลายแบบกว่าญี่ปุ่น
2. คนญี่ปุ่นให้ความสำคัญเรื่องการใช้ยานพาหนะมากๆ เช่น การนั่งรถมอเตอร์ไซต์เกิน;2คนขึ้นไปรวมคนขับ ไม่ควรทำ เป็นต้น(1.日本とタイの学校はけっこう違います。とくに制服に関しては日本よりタイの方がいろいろあります;2.日本人は乗り物(の安全?)についてとても大切に意識しています。例えば、モーターバイクに乗るときは、二人以上の乗り方をしないことなどです)(タイ人ママC)
タイの小学校は、私立と公立で大きな違いがあること。また、同じ私立でもそれぞれの学校で大切にしていることや校則のようなものがあっておもしろいと感じたこと(日本人運営委員S)
รรไทย กฎเยอะมากกว่าญี่ปุ่น เช่น ชุดนักเรียน ทรงผม etc.(タイの学校は日本より規則が多いです。例えば、制服、髪型などです)(タイ人運営委員N)
▷今回の活動で発見した、自分が通っていたタイの小学校と、他の人が通った小学校との違いは?
รร คุณแม่Bที่มีจับฉลากเข้า เหมือน รร มัธยม มากกว่า(タイ人ママBさんの学校での、くじ引きによる入学は、どちらかというと中学校・高校のやり方に近いです)(タイ人ママA)
โรงเรียนประถมเอกชนในไทย มีสระว่ายน้ำ ห้องเรียนเปียโน ฯลฯ แทบไม่ต่างจากโรงเรียนประถมในญี่ปุ่นหรืออาจดีกว่า(タイの私立小学校は、プールやピアノの音楽室などがあって、日本の小学校と比べてあまり変わらない、またはよりよいかもしれません。)(タイ人妻D)
夫の小学校は、男子校・私立というので、特に施設が整っていたり、校則が厳しかったりなど、特異なことを知った。(日本人ママF)
プールがあること。教室にエアコンがあること。私のパートナーの先生は、プールの授業はなかったと言っていた(タイの高校で働く日本人G)
การเรียนโรงเรียนเอกชนในกรุงเทพมีความทันสมัยและได้รับการศึกษาหลากหลายมากกว่า โรงเรียนชนบทมากๆ(バンコクの私立学校は、地方の学校と比べて、かなり最新であって教育をいろいろ提供しています)(タイ人ママC)
ชุดนักเรียนแต่ละที่ไม่เหมือนกัน :ของคุณแม่A กระโปรงสีเขียว พอย้าย รร ก็เป็นกระโปรงสีแดง วิธีไปโรงเรียนไม่เหมือนกัน :มีรถรับส่งในหมู่บ้านตัวเองแบ่งเป็นโซนๆไป มีหลายโซน(各地によって制服が違う:タイ人ママAさんの学校は緑色のスカートだったが、転校したら赤色のスカートになった。 通学方法も違う:それぞれの村ではエリアによって(スクールバスのような?)送り迎えの車があります)(タイ人運営委員N)
▷時間切れで、語り合いの時間に話せなかったこと、聞けなかったことなどがあれば、教えてください。
1. รร เรามีเรียนพิเศษวันเสาร์ตามความสมัครใจ แต่งชุดอะไรมาก็ได้ มีรถตู้ไปรับ ความสนุกคือช่วงพักเบรคและพักเที่ยง เพราะได้ทำไปซื้อของเล่นจากร้านขาย หรือเดินไปมาใน รร
2. เราได้ตั้งข้อสังเกตว่า ผปคไทย ตจว จะเน้นให้ลูกเรียนหนักวิชาการเพราะกลัวสู้เด็กในเมืองไม่ได้มากกว่า เพื่อสอบแข่งเข้ามาเรียนในกทมอีกทีในตอน มหาลัย และ มัธยม ขณะที่ คน กทม จะมีความหลากหลายของเป้าหมายทางการศึกษาลูกมากกว่า แม้จะยังมีที่เน้นเรียน แต่น้อยลง เป้าหมายการศึกษาที่ไม่เน้นเรียนมากกว่า รร บูรณาการ หลายๆรุ้แบบตั้งแต่ อนุบาล ให้สมวัย ไม่เร่งเรียนเท่าก่อนค่ะ(1. わたしの学校では、子どもの任意で土曜日の特別クラスがありました。どんな格好で通学してもよくて、また送り迎えのミニバンもありました。(学校の)楽しみは、休憩時間と昼休みです。なぜかというと、お店でおもちゃを買いに行ったり、学校でぶらぶらしたりすることができたからです。2. そして、タイの地方では保護者は子どもにアカデミックの面をかなり強調してたくさん勉強させると感じています。それは都市の子どもと競争し、高校や大学の入学でバンコクに行けるようになってほしいからです。一方、バンコクの人たちは、子どもの教育の目標がより多様だと思います。勉強中心の人もいますが、少なくなっています。以前と比べて、教育の目標はアカデミックよりも統合的な教育を求めて、子どもに幼稚園から年齢に相応した上でいろいろなことを体験させるようです)(タイ人ママA)
夫の小学校の放課後の当たり前、習い事の当たり前が知りたいと思いました。(日本人ママF)
学校外での学習事情(自宅学習、宿題、塾、家庭教師、親による直接間接的な関与・指導…等々)。放課後の生活についてももっと詳しく聞きたかった。(日本人運営委員H)
▷今後どんなトピックで語り場をしたいですか?
หลักสูตรการเรียนแบบญี่ปุ่นเป็นอย่างไร เพราะเราไม่ชอบการศึกษาที่ไทยทั้งระบบ ตัวคนและหลักสูตร(日本のカリキュラムについて。なぜかというと、私は、タイの教育制度全般、教員、カリキュラムすべて好きじゃないからです)(タイ人ママA)
ปัญหาและการรับมือหากเด็กถูกรังแก, ปัญหาในการเรียนรู้ภาษาของลูก (いじめ問題と対策、子どもにおける言語習得に関する問題)(タイ人妻D)
โรงเรียนในญี่ปุ่น ค่านิยม ความแตกต่างจากไทย การเริ่มเรียนภาษาไทย กับภาษาญี่ปุ่นอันไหนยากกว่ากัน เป็นต้น (日本の学校における価値観がどういう点でタイのと違うのか、タイ語と日本語とどちらのほうから習得させる方がやさしいのか、難しいのか、など)(タイ人ママC)
タイの小学校の当たり前と、日本の小学校の当たり前、幼稚園編、中学校編などをして行きたいと思いました。そこに、子どもの言語発達を絡めてくれると、夫はうれしいようです(日本人ママF)
タイの小学校と日本の小学校を比べて、お互いのいいところわるいところ;「タイの小学校のここがいい。羨ましい。日本にもほしい」「日本の小学校のここがいい。羨ましい。タイにもほしい」(タイの高校で働く日本人G)
日本の小学校について知りたいこと、心配なこと、これが日本の当たり前なの?と思うようなことがあれば、自分の経験や実感の中でこたえたいと思います。(日本人運営委員S)
อยากฟังประสบการณ์ของคนอื่นบ้างว่า ใช้ชีวิตที่ญี่ปุ่นสนุกมั๊ย มีปัญหาอะไรบ้างในการดูแลลูก รู้สึกว่าญี่ปุ่นมีอะไรที่ลำบากบ้าง เช่น รพ ปิดเสาร์อาทิตย์ (ほかの方の経験について聞かせてもらいたいです。例えば、日本生活で楽しいこと、育児での困難、病院が土日休日であることなど日本で大変だと感じることなどです)(タイ人運営委員N)
タイ人親が、近所・地域で孤立しないための方策(日本人の友達、ママ友、パパ友の作り方、地域コミュニティや支援グループへのアクセス等の経験談)(日本人運営委員H)
今回の語り場1に続く語り場第二弾は「ここがびっくり!日本の小学校」として、11/30(土)日本時間1時〜2時半に語り場2、引き続いて2時半〜3時に懇親会に実施します。
ぜひ、ご周知・ご参加ください。
詳細・申し込み(タイ語もあります):