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日本部会活動報告:日本部会の方向性を探って(20240106JP会議)

日本部会活動報告

日本部会の方向性を探って


 2024年1月6日(日)にオンラインで、今後の日本部会の活動の方向性について話し合いました。この記事では、日本部会として今どのように考えているのかについてまとめます。


◆概要

日時:2024年1月6日(日) 日本時間10時~12時

参加者:ホームディー夫婦(運営委員りり(日本)・ベンツ(タイ))、運営委員まさき(日本)、運営委員3名(日本・日本・タイ)、JMHERAT代表

ゲスト:島本夫婦(ひろゆき・ピム ※仮名)

※この回をきっかけに夫のひろゆきさんは運営委員になりました。


 これまで、日本部会の活動は、ホームディー夫婦と千葉夫婦の二組で、言語マップワークショップ、関係性マップワークショップを行ってきました。その後、プライベートで対面でも会う機会を持ったことにより、仲も深まりましたが、オンライン上で複言語・複文化ワークショップをしていくには心理的負担もあり難しいだろうということが見えてきました。しかし、タイと日本の国際結婚夫婦が集まり、語り合うことで、両家族が前向きに日本での生活を捉え、子どもの成長を支えていく元気を得たことには間違いありません。

 そこで、今後は日本に住むタイにつながる家族が、自分の言葉で子どもや自分のことを語り合う場所を創っていくか考えるために、島本夫婦(夫:ひろゆき、妻:ピム)をゲストとしてお招きし、会の方向性を探りました。

 ひろゆきさんは、タイやフィリピンの日本人学校での教員経験を長く持ち、そして今は日本の小学校の教員をしており、3人の子ども(中学生~小学生)のパパでもあります。そのような家族での移動経験もある島本夫婦にこれまでの経験を語っていただき、ピムさんには日本の小学校に移って異文化だったことについて語ってもらった。また、現在の日本の小学校の外国につながる子どもの受け入れ体制について、ひろゆきさんの課題意識についても語られ、その上で参加者のこの会への希望についても話し合いました。

 すると、今回は現在の日本の小学校では、授業参観や個人懇談などが強制参加ではなく任意参加になっていることから、小学校教員は親との関係性を築くことが難しくなってきていることがわかりました。それに外国にルーツを持つ子どもには、学校や役所から支援者がつく場合が多いですが、親に対する支援はあるわけではありません。そのため親に対する言語的サポートがない場合には、学校からのお知らせの手紙などの内容を確認することがさらに難しくなるため、教員の積極的な支援がない場合には、外国人親は意識的に学校や周囲の保護者との関わりを持つようにしないと必須の情報さえも掴みとれず、その環境が親を孤立させるという現状が浮かび上がってきました。

 そこで、まずはタイ人親に対しては、日本の小学校生活は自分の当たり前とどのように異なるのか知る・理解する場を創ること、そして、日本人側としては、なぜ知らないのかを学ぶために、タイ人親の生きてきたそれぞれの小学校時代の生活について教えてもらうという、学び合いの場を創っていくことに決めました。

 次回は、ひろゆきさんに小学校教員として、日本の小学校の一日・一週間について教えてもらい、その上で、タイ人親が経験してきた小学校について語り合う場とし、まずは運営委員とその夫婦で場を創り、方向性を確かめていく回としていきたいと思います。

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