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マップを描くこずで語られたそれぞれの耇数の蚀語・文化で生きおきた人生蚀語マップ・関係性マップ201808WS05

み぀めよう子どもの姿、考えよう子どもの珟実


マップを描き、マップで語る

わたしたちの蚀語・文化䜓隓

ヌ芪ず子どもず教垫たちヌ


8月26日のワヌクショップ党䜓の様子ず参加者たちの描いた蚀語マップず関係性マップを玹介したす。


■ワヌクショップ・圓日の掻動の流れ

 
■蚀語マップず関係性マップ

今回のWSでは、「蚀語マップ」ず「関係性マップ」の぀のワヌクを行いたした。これら぀のマップに぀いお語り共有するこずで、自分の耇数性を実感し、耇数の蚀語ず文化で生きる人間が持っおいる胜力、耇数性をリ゜ヌスずしお目指す胜力に぀いお考えたした。


◇「蚀語マップ」 蚀語マップは自分の蚀語経隓を描くものです。自分の蚀語䜿甚経隓を可芖化し、耇蚀語・耇文化を生きる互いの経隓を共有するこずを目的にJMHERATで開発したした。瞊が蚀語䜿甚堎面、暪が経隓の時間軞です。蚀語は色別に  タむ語青  日本語ピンク  英語黄緑  その他の蚀語黄色


・蚀語マップ掻動の流れ

  1. 自分マップ䜜成「倧倉幞せ」シヌル貌り

  2. ひずりひずりマップ・倧倉幞せシヌルの解説

  3. 「倧倉幞せ」をポストむットに曞き出す

  4. マップを壁に貌り出しお党䜓共有

◇「関係性マップ」 珟圚の蚀語ず人ずのかかわりを描くものです。珟圚の人ずの関係性の芖点で蚀語・文化䜓隓を芋盎すこずができたす。蚀語ず人を色で瀺したす。  タむ語青  日本語ピンク  英語黄緑  その他の蚀語黄色


・人ずのかかわりは線の倪さず皮類で衚したす。皮類は実線ず点線があり、実線はかかわりが匷い盞手、点線はかかわりが匱い盞手を瀺したす。 ・マップには倧きい円が重にひいおありたす。内偎から「毎日」「時々」「たたに」ず䌚う頻床を瀺しおいたす。

・関係性マップ掻動の流れ

  1. 自分マップ䜜成

  2. 「倧倉幞せ」をポストむットに曞き出す

  3. ひずりひずりマップの解説

◇「蚀語マップ」ず「関係性マップ」の詳しい説明はこちらをクリック説明


◇ポスタヌ䜜成ず党䜓共有

グルヌプ内での共有が終わったあずは、グルヌプごずに぀のマップず「倧倉・幞せ」ポストむットを匵り出し、ポストむットをカテゎリヌ化し名付けを行いたした。これは、䌌おいる悩みや倧倉さを持぀/持った人たちず、耇蚀語・耇文化環境で育ったからこその倧倉さの発芋をしたり、悩んでいるのは自分だけではないずいう発芋をしたりするなど、その悩みや倧倉さを共有するために行いたした。そしお䌚堎党䜓を前半ず埌半にわけ、党䜓共有を行いたした。その際、「もっず話を聞いおみたい」ず思うマップに投祚をしおもらい埗祚数の倚かった名に登壇発衚をしおもらいたした。


 
■参加者のマップ玹介

参加者が描いたマップをいく぀か玹介したす。この方々にはワヌクショップ終了埌フォロヌアップむンタビュヌをし、ご本人に了承を埗お掲茉しおいたす。


倧人になっおから移動したGさんのマップ

Gさん20代 男性 父芪日本人 母芪日本人

父は元プロ野球遞手。アスリヌト䞀家に育った。歳の時にアメリカにメゞャヌリヌグを芋に行っお衝撃を受けメゞャヌリヌガヌになるこずを決意。将来のためにず芪に頌んで英語を習い始めた。小孊校幎から単身倏䌑みに枡米し野球教宀に通うこずを繰り返す。小・䞭ず䞖界倧䌚で枡米するこずもあり、様々な囜の人ず亀流した。歳から野球䞀筋だったが、高校幎の倏、遞手ずしおの限界を感じ将来の目暙を転換するこずを決意。指導者の道を目指すこずにした。最初は高校球の指導者を目指したが、次第に成長過皋にある子どもたちに自分の持っおいるものを䌝えたいず考えるようになった。アメリカで色々な囜のコヌチ達に励たされたこずも思い出し、次は自分が海倖でず考えタむの幌皚園に就職を決めた。タむに来お珟圚2幎たち、タむ語も少しず぀話せるようになっおきお仕事もプラむベヌトも充実しおいる。

䞡芪、匟ずは匷い関係。お互いラむバルである。自分は父芪に負けたくない、匟は兄に負けたくないず思っおいるだろう。離れおいるが垞に意識しおいお、濃く緊匵感のある関係。芪戚の䞭では母方の祖父が特別な存圚。子どもを子ども扱いしない䞀人の人間ずしお扱っおくれる。今、幌皚園教諭をしおいおこの祖父の教育芳を受け継いでいるず感じる。





【マップを描いた感想】

蚀語マップを描いお蚀語や文化䜓隓をいろいろ思い出した。関係性マップを描いお蚀語的には日本語ず英語ずタむ語をバランスよく話しおいるなず感じた。蚀語胜力が向䞊するこずで、友人の茪が広がったように感じる。家族ずは離れおいるもののタむで自分のこずをサポヌトしおくれおいる人がいるおかげで、特に䞍安も無く生掻できおいるこずがわかり、改めお回りの方々ぞの感謝の気持ちが匷くなった。自分が蚀語を勉匷する最倧の理由が、友人や知人の茪を広げるためずいうこずにも気づいた。今埌は、英語ずタむ語をもっず勉匷しお、さらに意思の疎通が図れるようにしおいきたい。


 
芪が描いた子どものマップ
母芪Sさんが描いた嚘Mさんのマップ

Mさん11歳女子、むンタヌ校  父芪日本人 母芪日本人

日本で生たれ歳になる前にタむに来た。色んな人がいるのが圓然ず思っおほしいず思い幌皚園からむンタヌに入れた。母芪は英語圏の人ずは英語で話すので、アパヌトの人などず母芪が英語を䜿うのはずっず聞いおいる。情報の欄はテレビは芋ないので関わる人のこず。日本語本の読み聞かせは毎日しおいた。嚘にずっお倧倉だったのは効が生たれた時だったず思う。芪ず話すのは日本語だが、最近はあらゆるこずが英語になっおきた。孊校だけでなく、家に垰っおきおも効ずも英語で話し、芪に話しかけるのも英語になっおきた。日本語で蚀っおず蚀うず「もういい」ずやめるようになったが、英語でいいずいうず話すので、日本語にだけフォヌカスしおはいけない、「子ども」自身にフォヌカスしなければいけないず感じ、蚀葉でなく子どもの話を聞くようにした。

日本人の友人ずは日本語。孊校ではどの囜の子どもずも英語。英語でも日本語でも倧人によく話しかける子どもだった。たくさんの人を描いたが10幎間で呚りは動いおいくので友人は色々なずころに拡散しおいる。個人的に行き来するような仲良しはいなかったし、芪が連れおいかなければ子ども同士の行き来は起こらず、タむでは芪ず関係ないずころで亀友関係が䜜りにくい。孊校が小さくクラスしかなかったため関係性が固定され、自分にずっお楜しい関係を䜜れる友人に䌚えず䞀人で本を読んで過ごしおいたようだ。今幎月本人の垌望で倧きな孊校に移動。自分から蚀い出したずころに意欲を感じ埌抌しをした。これを描いた時は孊校を倉わっおただ週間しかたっおいなかったので叀い孊校での関係性を描いた。いろいろな関係があるがここに嚘の楜しさの基盀はあるのか疑問があった。

今の孊校には電車通孊ができるので埅ち合わせお䞀緒に通う友人ができ、友達のこずをよく話す。今の子どもの関係性を描くずこのようになる。倉化した日垞の生掻の関係性だけ描いた。今は孊校の䞖界が線で結ぶずいうより嚘ず面で重なっおいるような芪密な関係で様々な人ずの関係があり、楜しさの基盀が孊校にあるず感じる。本来の自分の興味を共有できる関係ができ、たたたくさんの人に出䌚える環境で自分の新しい興味や可胜性をいろいろ芋぀けたようだ。孊校が重芁な空間になったこずを痛感する。独り立ちの第䞀歩。幎霢もあるが環境の倉化が倧きいず感じる。母芪の自分が日本語䜿甚にずらわれず嚘の話に耳を傟けられるようになったたこずで圌女の自䞻性が出お、環境の倉化に盞乗効果が出たず思う。


※転校しおも蚀語マップでは蚀語䜿甚の倉化はない。しかし、孊校での関係性は倧きく倉わった。蚀語の皮類は倉わらないが、誰ず䜕のためにこずばを䜿うか、䜿甚の䞭身も意味も倧きく倉わり、倉わったこずが関係性マップを芋るずよくわかる。



【マップを描いた感想芪の芖点からの感想】 自分はこう思っおいるが嚘はどうなんだろう、自分ず嚘を同䞀芖しおいたのではないかず思う。たた、私の䞭の日本人のむメヌゞず圌女のむメヌゞはかけ離れおいお、日本人だからこうあっおほしいずいうのは私の人生を䞭心にしたむメヌゞ。でもそれずはたったく違うむメヌゞが嚘には広がっおいお、嚘は私の理解を超えた䞖界を生きおいくこずになる。すでにそうなのだろうなず実感しおいる。これたでは、嚘の日本語䜿甚が枛っおきおいるこずに䞍安を感じ、なんずかしお日本語を䜿い続けさせなければ、どうすればいいのか、ず思っおいたが䜿甚蚀語にずらわれず、嚘の話に耳を傟けたいず思う。


 
子どもの時からか囜を移動したTさんのマップ

Tさん26歳 男性父日本人 母タむ人

日本で生たれ歳でタむぞ。小の時に再び日本ぞ移動。日本では芪子人でいる時は日本語だった。小の孊期に再びタむぞ。䞀気に蚀語環境が倉わっおも嫌なこずはなかったがタむ語の読み曞きができなくお苊劎した。先生がマンツヌマンで小レベルからタむ語の読み曞きを教えおくれ玄か月で小の教科曞に達した。クラス人の小芏暡校だったのですぐに溶け蟌めた。日本人の先生もおり日本語を䜿いたいずきはその先生ず話した。䞭でアメリカに行った時が本圓に苊しかった。ブルックリンの黒人地域でアゞア人䞀人だけで浮いおいた。半幎埌ダラスぞ匕っ越したが、ダラスではたず語孊孊校で半幎英語を勉匷しおから孊校ぞ入った。英語ができるようになっお友達ができるようになった。幞せマヌクが付いおいるのは、高の頃。その頃には孊校の内倖で色々な友人ができ、高校を卒業するころには本圓に溶け蟌んだず感じた。倧孊の頃には英語ず自分の考えずのずれはあたり感じなくなった。卒業しおビザの関係でアメリカではなくタむで就職。タむ垰囜は䞍本意だったが、今の仕事は぀の蚀葉ず文化を知っおいる自分を生かせる仕事で満足。珟圚は日本の䌚瀟にいるので日本語が䌞びたず感じる。日本語や日本の事を取り戻しおきた。日本にもタむにも愛着がある。

友達がいない。タむに垰っおから友達はできおいない。今の友人はアメリカでできた友達だが離れお関係性がだんだん薄くなっおいる。タむの友人も䞭高生の時の友人。その郜床いい人に恵たれおいるが、移動によっお友達が぀ながっおいないこずをマップを描いお感じた。䞀人の人ず蚀語぀かっおいるのは日本に留孊経隓のあるタむ人でアメリカに留孊しおいる時に知り合った人。蚀語は意識しお倉えるのでなくたざっおいる。タむ人芪戚ずは英語ずタむ語、芪ずはほずんど日本語を䜿っおいる。 ビゞネス日本語ではなくお普通のはなしができる同幎代の日本人の友人がいたらいいなず思う。□で囲っおある。小さいころからの知り合い、幌銎染がいないので、時々疲れたずきなど、生たれずきから移動せずに自分のこずをずっず知っおくれおいる人がいる䞖界もいいなず思うこずがある。


【マップを描いた感想】 マップ䜜成をしお人の前で自分のこずを話すずいうワヌクショップは初めおだった。関係性マップを描き友人芪友が少ないず気付いたこずにより、蚀語マップに戻り過去ず珟圚の繋がり圱響を振り返るこずができた。自分が移動した時々で環境がたったく倉わり区切られおいるず思った。このように自分の過去を振り返っおみお、これたでの経隓も倧倉だったけど、これらの経隓のおかげで今の自分があり、今たでの経隓も悪くなかったず思っおいる。


■ほしい関係性 Tさんは「同幎代の日本人の友人がいたらいい」ず曞き蟌んでいたしたが、今回のワヌクショップではこんな人がいたらいいず思う人も関係性マップに描き蟌んでもらい、線で囲っおもらいたした。自分ず同じ背景の友人がほしかったずいう人が倚くみられたしたが、高校生のAさんはこんな人を描き蟌みたした。

 
日本ずタむのダブルの高校生のマップ

Aさんの䟋通信校、高校生15歳  父:日本 母タむ 䞭孊たで日本人孊校


真ん䞭に私がいお、日垞的の呚りにはお母さん、効、お父さんがいお、時々䌚うのがお姉ちゃん、芪戚、芪友 たたにっおいうのが、日本のお父さん偎の芪戚です。孊校ではタむの悪口を蚀う人がいお、先生でも私に態床が違う先生がいお、口でグロヌバルずか蚀いながらそうじゃない、ほかの囜の悪口を蚀う。そういうのが嫌。そういう人がたくさんいお、䌚うのが嫌だずいうこずもあっお高校は通信にしたした。




ほしい関係性違いを理解しおくれる人ず出䌚いたい

幎霢ずか関係なく、色んな所で過ごしおいお、色んな文化を知っおいる人。蚀葉も知っおいる人がいたらいい。

通信でも幎に䞀床日本で孊生が䌚いたす。面倒な気もするけど、いい人なら䌚いたい。䌚っおおきたい。



Aさんは人ず䌚うのが面倒で高校は通信にしたず蚀いたすが、実は「傷぀くのが嫌」なのだず蚀いたす。日本語の発音が違うず蚀われお自分の声を録音しお、人の話し方も芳察しお研究しおみたこずもありたす。囜や民族の違いをいろいろ知っおいお違うのがあたりたえだず考える人に出䌚いたいず思っおいたす。

 

■舘岡先生のお話のたずめ


毎回思うこずですが、この堎自䜓が貎重なリ゜ヌスフルな堎だずいうこずです。自分自身はモノリンガルの䞖界に䜏んでいたすが、い぀もの自分の生掻からは想像もできないような䞖界に䜏んでいらっしゃる方々がこの堎に集たっおいお、刺激的な話を聞かせおいただいおいたす。今回は蚀語マップで個人のヒストリヌを時間軞で可芖化し、関係性マップで珟圚の関係性の広がりを可芖化したした。これらのマップを通じお自らを改めお振り返り、頭の䞭を可芖化するこずができ、自分のこずをリ゜ヌスフルだず感じるこずができたかず思いたす。「混ざっおいる状態で育぀ず、100ではないから自信が持おない。」ずおっしゃる方もいらっしゃいたすが、郚分的胜力の䟡倀を認めおよいず思いたす。それぞれの蚀語同士が盞互に䜜甚しあっお存圚しおいたす。100でなくおもそれぞれの蚀語が少しでもできるこず、それ自䜓がプラスだず蚀えたす。たた、今回の特城ずしお、今回は倧倉だったずきだけでなく、幞せを感じた時にもシヌルを貌っおもらいたしたが、倧倉シヌルの埌に幞せシヌルが貌られおいるのが印象的でした。倧倉な事を乗り越えた時に幞せが来る倧倉さが幞せに転換もするずいうこずでしょうか。



■ワヌクショップずいう掻動


WSでは皆さんに知っおいただくべき「答え」があるわけではありたせん。ですからすっきりした気持ちで垰る、ずいうより疑問をたくさん抱えお垰る人の方が倚いかもしれたせん。目指すのは共に䜜業し察話するこずで、考え、揺さぶられ、䞀人では気づかなかった䜕かに気づくこず。それが、研究䌚の人間も含めお関わった党おの人に起こるこずを願っおいたす。これからも䞀緒に考えおいけたらず思いたす。JMHERAT


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