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第20回セミナー終了報告「実践の往還を考えるー複数の言語と文化を生きる子どもの成長を支えるためにー」(20240331セミナー20)

JMHERAT 第20回セミナー

実践の往還を考える

ー複数の言語と文化を生きる子どもの成長を支えるためにー


日時 :2024年3月31日(日) 11:00~16:30

オンデマンド配信:2024年4月29日ー5月31日

当日参加者数:34名

動画視聴者数:51名


オンライン開催となって5回目となる第20回セミナーは、時差を乗り越え、計17ヵ国、保護者、教師、学生、研究者など、さまざまな立場の方々の方からのご参加をいただき、盛況のうちに閉会しました。


今回のセミナーは「実践の往還を考える」をテーマに、三部構成で開催いたしました。第一部では言語活動実践報告として2名の実践者よりご報告いただきました。第二部では、複言語・複文化ワークショップ実践報告として、当研究会のワークショップで活用しているツールを使った実践報告を3組の発表者より行っていただきました。どの発表もとても魅力的な実践で、グループディスカッションではそれらが契機となり、実践の往還について活発な議論が行われました。5時間半という長丁場ではありましたが、充実した内容のセミナーを開催することができました。

​11:00

はじめに

参加者紹介 / 本セミナーの趣旨と開催の経緯

11:25-12:45

第一部 言語活動実践報告

11:30

言語活動実践報告1 「平和な社会を築く社会市民育成を目指した年少者対話活動」根本佐和子(パリ南日本語補習校)

12:00

言語活動実践報告2 「子どもの変容から考える継承タイ語教育実践の在り方ー「ベル先生」から「ベル姉ちゃん」へー」ニラモン・ラウィナン(金沢大学大学院人間環境研究科博士後期課程)

12:30

発表へのコメント・まとめ(コメンテーター:池上摩希子氏)

14:45

休憩

12:55-14:50

第二部 複言語・複文化ワークショップ実践報告

12:55

実践共有会と日本部会について

13:05

複言語・複文化ワークショップ実践報告1 「複言語環境で育つ子どもの言語使用とアイデンティティ」五嶋友香(JICA海外協力隊2023年度3次隊、日本語教育、パラグアイ)

13:35

複言語・複文化ワークショップ実践報告2 「個に応じた日本語指導のための言語マップ作成ー在外教育施設における実践からー」西山実玲・佐々木綾香・島袋夏鈴(バンコク日本人学校)

14:05

複言語服文化ワークショップ実践報告3「日本部会活動の意義と、その模索:タイにつながる日本在住夫婦を対象にした複言語・複文化ワークショップを起点に」松岡里奈・橋本洋二(JMHERAT日本部会)

14:35

発表へのコメント・まとめ(コメンテーター:舘岡洋子氏)

15:05-15:30

第三部 「往還」をめぐって

15:05

実践の往還とは何か?

15:30

 グループディスカッション 

16:00

 全体共有とコメンテーターから

16:20

 まとめ / 挨拶

16:30

 懇親会

参加者の感想の一部をご紹介いたします。


  • すべての発表が非常に興味深く、また示唆に富み、コメンテーターの先生方のお話でさらに理解と思考が深まりました。初めてセミナーに参加させていただきましたが、私自身の実践を振り返り、考えるとても良い機会になりました。終了後も、一人思い起こして考えています。参加して本当によかったです。(教師 / 日本)

  • 「実践の往還」は、今までの自分の中ではあまり馴染みのない言葉でしたが、セミナーでのお話を聞きながら、腑に落ちることばかりでした。せっかくの実践も発表も共有も…「やりっぱなし」や「自己満足」に陥ったらもったいないなと!お互いに対話することで混じり合い、何か新しい視点を得て(お土産を持ち帰り)、また次の実践へとつなげる。そんな場を、JMHERATだけでなく、いろんなところで作れたらなと思いました。(教師 / 日本)

  • さまざまな実践の報告を聞いたその後、どうするのか。私はずっと悩んでいました。実践報告を聞いて、「それは日本での話であって、ヨーロッパは違う」というような感想で終わってしまうことの虚しさを感じていました。本質的なところでつながっていることが多々あると思うのです。今日、コメンテーターの先生方のコメントがきっかけで、メタ的にそれぞれの実践を捉え直すことができたように、理念にも通じうるメタレベルで分析的に考えようとするプロセスが必要なのだと気づきました。報告会ではこのようなきっかけを作ることが必要というコメントが心に残っています。その上で自分の「問い」を立てる。それによって本質を追求することが可能になりますし、それがまた自分の次の実践につながっていく。なんとなく自分は無意識のレベルでそのようなことをしようとしていたようにも思うのですが、今日はしっかりと意識化され、改めて自分の言葉で話してみたいと思いました。勉強になりました。ありがとうございました。(教師 / ドイツ)

  • 今回は初めてこのセミナーに参加させていたきましたが、非常に参考となりました。特に実践発表の意義や、複言語・複文化について実践発表や皆さんのご意見を通して、より理解できました。また来年ともよろしくお願いいたします。参加させていただきありがとうございました。(学生 / 日本)

  • 私個人の教育実践の現場には、日本語学習のモティベーションの見直しという観点で、言語マップを取り入れたてみたいと思いました。長時間でしたが、さまざまな実践の報告を共有させていただき有意義な時間でした。ありがとうございました。(教師 / タイ)


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