第9回複言語・複文化ワークショップ<運営者向けワークショップ>
自分の居住地で、グループで、教室で
「複言語・複文化ワークショップ」を開いてみませんか!
当研究会では2011年から複言語・複文化ワークショップを開催してきました。今回はその第9弾で、早稲田大学大学院の舘岡洋子氏、ドイツ「チームもっとつなぐ」の三輪聖氏、そしてJMHERATとで企画チームを組み、「複言語・複文化ワークショップ」を開いてみたいという方を対象に、2022年8月21日~10月9日にかけて全4回のオンラインワークショップを開催しました。
アジア、ヨーロッパ、オーストラリア、北米などから、教室運営者、継承語教室アドバイザー、教師、保護者などさまざまな立場の方が23名参加され、企画チームやJMHERATの運営委員も含め総勢40名でワークショップを行いました。
ワークショップでは、1〜3回目に「言語マップ」「関係性マップ」「言語ポートレート」の3つのツールを体験し、最終4回目にこれらのツールを活用した各自の現場での複言語・複文化ワークショップの実践を考えました。舘岡先生をはじめ企画チームも全員が自分のワークショップ実践を構想し、参加者と共に考え、最後に、その実践をどのように複言語複文化能力の育成に結びつけるか話し合って全4回のワークショップは終了しました。
詳細はこれから4回にわけて報告します。
■ワークショップの概要
プログラム概要 | |
1回目 (8月21日) |
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2回目 (9月4日) |
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3回目 (9月25日) |
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4回目 (10月9日) |
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■参加者感想
実際に自分でそれぞれマップなどを作成することによって、作成するにあたって何が楽しいのか、何がやりにくいのかなどがよくわかり、運営者の立場だけでなく、描く方の立場を実感することができました。また、4回目では、 そのまとめとして 皆様の意見を聞くことができ、とても参考になりました。(オーストラリア)
継承語の多様性を改めて実感した内容でした。タイの継承語にかかわる方々と欧州の方々では抱えている課題が違うこと、背景が違うこと、その中でも共通した悩みや課題があるので、アプローチを変えつつ文脈にあったツールを使ったワークショップを行う必要があることを感じました。(イタリア)
子どものことばの教育の前に、まず自分の経験を振り返る、というのがとてもよかったです。子どもたちを複言語・複文化主義のもとで育てたいと思いながらも、自分の経験を深く振り返る機会がなかったので、自分自身をも肯定的に捉えられるようになりました。(フランス)
各回で運営も柔軟に修整しながらWSを進めていく様子を拝見し、WS運営の生きた実践に触れる機会でもありました。たくさんのことを学ばせていただきました。今後、こちらでもWSが開けるよういろいろ考えていきたいと思います。(香港)
至る所に心配りがあって13時間の時差を調整して参加した価値がありました。特に他の参加者のご意見が読める、マップを参考にできるのがありがたかったです。特に米国における長期滞在、永住、国際結婚組子女への継承日本語教育を再考する機会を与えていただき感謝です。(北米)
第9回複言語・複文化ワークショップ報告のすべてはこちらから
終了報告は本ページ
1日目言語マップ体験の記事はこちら
2日目関係性マップ体験の記事はこちら
3日目言語ポートレート体験の記事はこちら
4日目複言語・複文化ワークショップ各自の現場への文脈化に向けての記事はこちら