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3日目|言語ポートレート体験:運営者としての心構え(202208-10WS09運営者向け)

第9回複言語・複文化ワークショップ<運営者向けワークショップ>


自分の居住地で、グループで、教室で

「複言語・複文化ワークショップ」を開いてみませんか!


今回の記事では、複言語・複文化ワークショップの「運営者向けワークショップ」3日目(9月25日)のワークショップの報告をいたします。2日目は、言語ポートレート活動体験でした。ワークショップでは、自分の言語ポートレートを描き、参加者同士で対話を行いました。


前回までの記事

・終了報告はこちら

・第1回、言語マップ体験の報告はこちら

・第2回、関係性マップ体験の報告はこちら

 
3日目:言語ポートレート活動

 今回のワークショップでは言語ポートレート活動を行いました。

 はじめに、言語ポートレートの作成方法等について説明し、グループに分かれて、自分自身の言語ポートレートを描き、グループで自分の言語ポートレートについて語りました。そして、これまでの当研究会のワークショップにおける事例の紹介をし、その解釈について共有しました。

 そして解釈の視点を新たに持って、新たなグループに分かれ、言語ポートレート共有活動を行いました。


ワークショップ活動の流れ

14:00~ Ⅰ部 前回の振り返りと今回のツールについて 14:20〜 Ⅱ部 複言語・複文化WS(言語ポートレート) の体験① 参加者自己紹介、言語ポートレートを描く 14:50~ 休憩 14:55~ Ⅱ部 複言語・複文化WS (言語ポートレート) の体験② 言語ポートレートを語る、言語ポートレート体験を振り返る 15:45~ Ⅲ部 事例の紹介とその解釈の紹介 15:55~ Ⅳ部 新たなグループで言語ポートレート共有 16:10~ 全体質疑応答 16:15~ これまでの言語ポートレート活動事例の紹介と次回に向けて 16:30 終了 16:30~17:30 懇親会

3日目終了後に「気づきシート」に書かれた、「参加者としての視点」と「運営者としての視点」の気づきの一部をご紹介いたします。


参加者としての気づき

  • 楽しく作業ができた。自分をつくる言語や文化を振り返る良い機会だった。「言語ポートレート」という名前に引っ張られ、「言語」に関係のない内臓の話を書きながら、趣旨とずれているのかなと少し心配になり、ファシリテーターの方に話を伺いながら取り組んだ。

  • 描いてみると聞く、読む、話す、書くと言った四技能の枠内にとどまっている自分に気づいた。参考例・他の方のポートレートを見ると、個々のアイデンティティをさまざまな切り口で表して素晴らしいポートレートが出来上がっていた。まず自分なりに仕上げ、ディスカッション、他の人の作品からヒントをえて、描き直して初めて納得のいく参考になる言語ポートレートが仕上がると思った。

  • 今回描き出したポートレートは動的なものであり、時間とともに変わっていくので、時間をおいて何度も取り組み、ポートフォリオとして保管し、追ってそれらを見て振り返る活動ができればいいと思いました。

運営者としての気づき

  • 初めに例を提示すると、例に影響されるのが良くないのかなと思う反面、全く何もわからない状態だと書きにくそうなメンバーがいて、その匙加減を考えなければいけないなと思った。

  • 書いた後に他の方のポートレートを見てアイディアが広がったので、自分がファシリをするときは、参加者の邪魔にならない程度の適切な声掛け、問いかけができるよう、他の運営側の方々と声の掛け方を考えてみたい

  • 人によっては自分の身体とことばの結びつきがなかなかイメージできないと思います。そういった時に頭をほぐし、柔軟にイメージしていけるような問いかけがあるといいと思うのですが、逆にそれに引っ張ってしまう危険性もあると感じています。そのあたりをどうすればいいのか、引き続き考えたいと思いました。

 
言語ポートレート活動に関するディスカッション

今回のワークショップを通して、参加者からの気づきや質問が挙げられました。それらをもとにして4日目に行われた、企画チームメンバー3者(舘岡、三輪、深澤)による公開ディスカッションの内容を掲載します。


<1>活動を始める前の「導入」をどのようにしたらいいか

 言語ポートレートはとても主観的なツールです。描き方の例を示すことで、その例からの強く影響を受けるのではないか、また目的をどの程度示すか、活動の導入をどうするかが大きな議論点になりました。

 導入では活動そのものの大きな目的、たとえば「複言語・複文化状態を可視化するため」ということは明確に言う必要はありますが、複言語・複文化状態を肯定的に捉えてほしいというところまでは言いません。それは参加者にそうなってほしいという運営者側の目的だからです。

 どこまで例を出すかということに関しては、(例に引きずられることもあるでしょうが)例を見ることでより発想が豊かになる可能性もあります。正解はないので、実践者が各自の現場で色々と試してみるといいのではないでしょうか。


<2>描いた言語ポートレートを日本語で説明するのは日本語の練習のため?

 「日本語の練習の場にする」という目的は全くありません。これは、言語マップ活動・関係性マップ活動についても同様です。この複言語・複文化ワークショップを、「日本語使用の重要な場である」とは考えていません。言語ポートレート活動では体の周りに自分にとって書きやすい言語を使って、説明を書いてもらいます。自分の言語ポートレートについて語る際にも、どの言語を使ってもかまいません。大切なことは、自分で意味づける活動だと思います。その人自身が使いやすい言語を使うことが大切だと考えています。

 使用言語にはできるだけストレスがないようにしたいと考えているため、可能であれば通訳を用意して行うこともあります。

次回は、第9回複言語・複文化ワークショップ「運営者向けワークショップ」報告④、最終回となります。4日目には、参加者が自分の実践の場に複言語・複文化ワークショップを取り入れる未来を描き、語り合いました。ぜひ最後の報告もご覧ください。


第9回複言語・複文化ワークショップ報告のすべてはこちらから

終了報告はこちら

1日目言語マップ体験の記事はこちら

2日目関係性マップ体験の記事はこちら

3日目言語ポートレート体験の記事は本ページ

4日目複言語・複文化ワークショップ各自の現場への文脈化に向けての記事はこちら

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